仕事における必要と不要なコミュニケーションについて
「仕事にはコミュニケーションは必須」というのは、暗黙知というレベルのものです。
なので、大半の人は、「そんなコトは、当たり前だ」と思うことでしょう。
しかし、間違えていけないのは、必要なコミュニケーションの反対には、不要なコミュニケーションもあるということです。
「全てのコミュニケーションは、何かの役に立つ」という主張を振りかざしてくる人っていまくよね。おそらく経験からそういった事を体感したからなのでしょう。
しかし、「何かの役に立つ」というのは、変な話で、役に立った場合は、不要なコミュニケーションを思い出して、「あの時は不要だと思っていたコミュニケーションも大切なんだなぁ」という認識なってしまいます。
その反面、役に立たなかった場合は、「あの時の不要だと思っていたコミュニケーションは、やっぱり不要だったなぁ」と考える人は、ほとんどいません。
どうやって必要と不要のコミュニケーションを見極めるか?
それは、私にも分かりません。いきなり何言っての?という風に受け止められることでしょう。
しかし、これは私以外の何人かの経営者の方々も同じコトを言っています。
「必要か不要かのコミュニケーションを見極めるなんてのは無理。結果的に、どちらかになるだけで、必要か不要かは自分の考え方次第で、どちらに転ぶ」ということです。
つまりは、自分の考え方を間違えると、必要なモノが不要に、不要なモノが必要になってしまうわけです。
では、何を基にコミュニケーションを取れば良いかと聞かれれば、心がるべきは、「目的・プロセス意識を持ってコミュニケーションを図る」ということです。
例えば、近頃は頻繁にビジネス系の交流会に参加しています。当初は、その場だけの挨拶で終わるだけの意味の無い時間を無駄にする場としかとらえていませんでした。
その理由は、その場で商品やサービスを買ってもらうことしか考えていなかったからです。
そもそも、その場の5分くらい挨拶を交わした人から何かを買おうとは思わないのに、意味無い交流会と判断してしまうのは頭悪すぎですよね。
最近になって、考え方を変えました。
当然、商品やサービスを買ってもらうことの目的は変わりません。しかし、その場で買ってもらおうとは微塵も考えなくてなりました。
まずは、「相手を知り、自分を知ってもらう」という事を最優先することにしました。
すると、逆に商品やサービスを購入してくれることに繋がってくるようになりましたね。
むしろ、売るきあるの?というくらいに、営業をしなくなりました。
ただ、その分は、「相手を知る・自分を知ってもらう」ことに集中しています。
この考えの転換によって、不要だと思っていたコミュニケーションは、必要なコミュニケーションへと反転したわけです。
何事もとらえ方次第です。